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日立一高 |
VS |
茨城キリスト |
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前半 |
1 |
― |
0 |
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後半 |
2 |
― |
1 |
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合計 |
3 |
― |
1 |
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令和7年度全国高校総体サッカー茨城県大会4回戦 対茨城キリスト戦は、強風が吹きつける曇天の下、IFAフットボールセンターで行われました。
青色に染まった日立一高応援席から、部員や保護者、OBたちが見守る中、13時30分に日立一のキックオフで試合が始まりました。
この試合が今大会の初戦のため少し硬さの見える日立一に対し、2・3回戦を勝ち上がって勢いづく茨キリは両サイドを効果的に使って日立一陣地に攻め込みます。
前半18分、茨キリは日立一のFKのセカンドボールを回収すると、一気にカウンターを仕掛け、左→中央→右とパスをつなぎ、最後はフリーのFWがシュートを放ちますが、前につめたGKが胸でストップし、ピンチを救います。
互いに譲れない両校の戦いは、次第に熱を帯びていき、体を張った激しいプレーが行き交います。日立一も徐々に落ち着きを見せ始め、ロングボールを多用しながら茨キリ陣地に攻め込んでいきます。
前半29分、日立一は敵陣右サイドでのスローインからボールをつなぎ、最後はPA外からMFが左足でシュートを放ちますが、ボールはゴールバーを直撃し、惜しくも先取点とはなりません。
しかし、このシュートをきっかけに、日立一に徐々に攻撃のリズムが生まれます。すると前半35分、日立一はGKが敵陣左サイドへロングフィードを送ると、ライン際で縦パスをつなぎ、最後はゴール前へスルーパス。走り込んだFWがダイレクトで合わせると、ボールは右サイドネットを揺らしました。待望の先取点に沸き立つスタンドの部員たちの前に、ゴールを決めたFWが駆け寄って喜びを分かち合います。
前半はそのまま終了。1×0とリードし、良い流れのまま迎えた後半開始早々、日立一に追加点が入ります。
後半2分、中央付近で日立一のパスをカットした茨キリは、一旦自陣のGKにバックパスを出します。それを日立一FWが、前に出てきたGKより先にボールを奪うと、そのまま無人のゴールに落ち着いて流し込み2点目を挙げます。
ここで一気に突き放したいところでしたが、茨キリは気落ちすることなく反撃に転じます。後半13分には右PA手前からのクロスにヘディングで合わせられ、あわやゴール左下に決まるかと思われたところを、日立一GKが片手で弾き、得点を許しません。
しかし、後半22分、茨キリは日立一陣地でFKのチャンスを得ると、GKがパンチングではじいたボールを、FWにボレーシュートを決められ1点差に詰め寄られます。
次の1点が試合の勝敗を左右することが分かっている両イレブンは、さらに気迫あふれるプレーを繰り広げますが、チャンスをモノにしたのは日立一でした。
後半34分、日立一は右CKから、キッカーが蹴ったボールはファーサイドへ。これをDFが頭で中央へ折り返すと、DFがスライディングしながらダイレクトで合わせゴール。勝利を手繰り寄せる3点目が入りました。
その後も、最後まで気の抜けない展開が続きましたが、試合はそのままタイムアップ。同地区対決を3×1で制した日立一が5回戦へと駒を進めました。
今日、3ゴールを挙げたのはいずれも3年生。この大会にかける思いをプレーで示してくれました。
次戦の相手は県立鹿島高校。最後までチームスローガンである「一心」のサッカーをチーム全員でやり切れるかが、勝敗を分けるのではないでしょうか。
ぜひ、自分たちのサッカーをやり切って、ベスト8への切符を手にしてください。
「チームを信じ、自分を信じてプレーすれば、必ず結果はついてくる。」
(元川崎フロンターレ 中村 憲剛 選手)
「チームのために戦うことが、自分の力を最大限に引き出す。」
(フランス1部 ASモナコ 南野 拓実 選手)










