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【父母の会観戦報告】 関東大会県予選 2回戦 対水戸啓明高

関東大会県予選 2回戦 対 水戸啓明高 令和5年4月29日(土)
結果 日立一高   - 水戸啓明高
前半     0     -      1
後半     0      -      1
合計     0      -      2
会場 IFAフットボールセンター

 いよいよベスト8をかけた水戸啓明との戦いが、爽やかな風は吹くもののやや蒸し暑いIFAフットボールセンターで行われた。
 一高選手が「ベンチを青く染めるプロジェクト」と銘打ち、応援に駆け付けた保護者や卒業生にユニファームを配っていた。「日立一高」という一つのBigチームが完成したような気分になれ、非常にうれしかった。そして、それと同時に自然と勝利への期待が高まった。
 前半、啓明キックオフで始まる。啓明はGKも含めた最終ラインでボールを左右に振りながら、一高DFのギャップをつく縦パス、一高両サイドバックの裏へのパスを多用する。それに対して、一高はいつもの体を張った守備で対応する。啓明選手の前に足を出し、どうにかクリアーする場面が多く見られた。また、一高GKが見方DFに出す具体的なポジショニングの指示や相手選手の位置情報が的確なので、ピンチをまねく前に対応できていた。両校、なかなかペースが掴めないまま試合は流れるが前半12分、一高が中央よりミドルシュートを放つ。これが、この試合両校を通じて初めてのシュートとなる。その後も両校決定的なチャンスをつくれない焦れた展開となるが、20分過ぎから一高が徐々に流れをつかみ始める。21分、左からのセンターリングは相手GKにキャッチされるものの、パスの流れができかけてきた。22分、一高はFKや左CK、右CK、右からのロングスローと連続で攻撃を仕掛けるも、得点には至らなかった。一高の先制シーンが見られる予感がした矢先の26分、啓明は右センターリング、それを一高GKがからくもはじいたが、そのこぼれ球を拾われ強烈なシュートを決められ0-1。非常に欲しかった先制点を相手に取られる嫌な展開となる。水戸啓明の一瞬のチャンスを逃さない集中力が生んだ得点に、県大会上位高の実力を思い知らされた。前半0-1で終わる。
 後半は1点ビハインド状態なので、どうやって啓明DFを崩すのかが勝負の分かれ道となる。後半開始早々から、一高はハイプレッシャーをかけてはボールを奪い、得点を取りにいった。しかし、なかなか啓明の守備体系を崩すことはできなかった。いい感じでボールを奪っても、焦りからか細かなミスがあり、なかなかゴールマウス前までにはボールをいい形で運べなかった。また、一高FWが体を張ってポストプレーをしようとしても、相手の寄せが早く思うようにはいかなかった。少しずつ、一高の守備と攻撃のリズムが悪くなってきた60分、一高のパスをカットした啓明はゴール左隅に早いシュートを叩き込み0-2とする。1点目も2点目も、啓明のシュートの正確さ、強さ、蹴るタイミングの速さには驚かされた。その後、どうにか1点を取るため選手を交代したり、ポジションを変えたりと策を打つがそのままのスコアーで試合終了となる。

 関東大会県予選はベスト16で幕を閉じた。選手たちにとっては非常に悔しい結果となった。
 今日の試合や今までのリーグ戦等を見る限り、一高がベスト16の壁を破れるかどうかの鍵は「選手たちの絶対に得点を奪うという強い気持ち」と言えるだろう。サッカーの最終目標は「ゴール(得点)」である。いくらきれいに崩しても得点にはならない。どんな泥臭いゴールでも1点は1点である。一高には「得点を取る」ことにもっと執着してもらいたい。今日の試合でも、前を向く(シュートを打つ)チャンスはもっとあったはずである。そこが、啓明との差であったと感じる。
 
 次はリーグ戦を1試合挟んでのインターハイ予選。恐らく第一学院以外の県北地区の高校は、地区予選から登場すると思われる。もしかしたら、明秀や茨城キリスト、日立北等と地区予選から激突する可能性がある。また、インターハイ予選で引退する3年生もいることだろう。そう考えると残りの1か月、死ぬ気でがむしゃらに泥臭い練習を積み重ねるしかないはずだ。とにかく、悔いを残さないよう「野心」を持ち続けてもらいたい。

「Action is the foundational key to all success.」

 

 令和5年4月29日 於 IFAフットボールセンター 父母の会

掲載日 令和5年4月29日
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