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【父母の会観戦報告】 全国高校総体県予選 対岩瀬日大高

全国高校総体県予選 対 岩瀬日大高 令和5年6月5日(月)
結果 日立一高   - 岩瀬日大
前半      0     -   0
後半      1    -    1
延長前半   0    -    0 
延長後半   0    -    0   
合計      1     -    1
PK戦      4     -  2

会場 鹿島ハイツサッカーグラウンド

 悪天候の影響で延びた高校総体県大会2回戦が蒸し暑い鹿島ハイツで行われた。相手はシード校である岩瀬日大高、いよいよ最初の正念場を迎えた。
 一高は前試合と同様に全員で円陣を組んだ。そして、前試合以上の気合の入った声。そして、マネージャーさんのアイデアで保護者も青いユニファームを着ることができ、ついに「日立一高」という「One Team」に仲間入りすることができた。「ありがとう」

 前半、一高のキックオフで始まった。今回は声出し応援禁止ということもあり、両校静かな立ち上がりとなった。しかし、時間の経過とともにゲーム内容は激しく、体と体、意地と意地のぶつかり合いとなる。ともに先取点を是が非でも取りたいので、ピンチになりそうな場面ではロングボールでクリアする場面が多く見られた。だが、高さで優る一高が徐々にセカンドボールを回収し始めるとボールを支配し始める。8分、右サイドからミドルシュートを一高が放つも相手GKの正面、その直後、岩瀬は右サイドを突破しかけるが、一高体を張っての守備でチャンスをつぶす。その後も両校ペースをつかめないまま、0-0で前半を終える。

 いよいよ、勝負の後半が始まった。予想以上の熱さに選手たちも徐々に疲れがたまってきて、ハーフタイムでどれだけ体力が回復できたかは勝負のポイントとなっただろう。後半立ち上がりも前半同様、両校一歩も譲らない展開を繰り広げる。しかし、徐々に暑さと疲れから集中力が切れてきた岩瀬に対し、一高は細かなパスが出始めリズムのいい攻撃が展開され始めた。そして、ついに待望の瞬間がやってきた。64分、左センターリングを右サイドで待っていたFWが狙いすましたダイレクトボレー、見事ゴール左隅に突き刺さる。一高One Team全員で換気の雄たけび!しかし、この失点で疲れが吹き飛んだのか、その後は岩瀬の猛攻が続く。一高はGKを中心に必死に耐え忍んだ。そして、もう少しで勝利だと思った78分、一高の一瞬の判断の迷いを相手は逃さず、1-1に追いついた。さすがはシード校、粘り強さは感嘆に値する。そして、1-1で後半終了。延長戦へと突入した。

 延長戦に入ると、追いついて流れに乗る岩瀬に対し、追いつかれた動揺を少しも見せぬ一高の死闘が繰り広げられた。84分には一高の魂のロングシュートが炸裂するも相手GKのナイスセービング、逆に岩瀬はカウンターでチャンスをつくるも、一高GKも負けじとナイスセービング。両校、最後まで得点できず、延長戦も終了。ついに、PK戦になった。
 ここまで来たら「勝たせてあげたい」と思ったのは一高保護者だけではなく、岩瀬の保護者も同じだろう。鹿島ハイツ3番ピッチを見ていた誰もが、勝負の行方を固唾をのんで見守った。
 両校1人目は落ち着いて決めた。さすが主将と思えるほど頼もしかった!また、PKを決めた後、一度戻ろうとしたがすぐに戻り、GKに思いを託す姿を見て熱いものが込み上げてきた。
 そして、岩瀬の2人目、一高GKのナイスセーブ!!まさに、気持ちで止めた一本だった。すごかった!!一高の2人目はゆっくりボールをセットし、冷静にシュートを決める。何という強心臓。さすがは一高FW。
 そして、リードした状態での3人目、相手が先に決め一度追いつかれるも、一高の3人目も見事に決めリードを維持する。外したり止められたりしたら、一気に相手に流れが行ってしまう大事な場面、そんな極度の緊張する場面なのに淡々と決めた選手には驚かされるばかりであった。
 4人目、追い詰められた岩瀬はバーの上に外す。そして、一高。これを決めれば勝利の瞬間がやってくる。キッカーはいつも必死でボールを追いかけるもう一人のFW。勝負を決めるのにふさわしい選手である。見事決め、4-2で激闘に幕を下ろした。

 見ている者に緊張と歓喜を与えてくれたとても見ごたえのある試合だった。そして、いよいよ次は明秀日立戦。二つ目の正念場である。
 恐らく、多くの人は一高が明秀に勝つことは奇跡だと思っているだろう。実際、延長・PK線まで戦った一高ガ明秀に勝つことは非常に厳しい状況である。しかし、奇跡は絶対に起こらないことではない。たまに、起こるから奇跡なのだ。そして、奇跡は奇跡を信じる者しか起こすことはできないのだ。ならば、選手、監督、コーチ、マネージャー、保護者、OB全員で奇跡を信じようではないか!相手も同じ高校生、勝負の世界に絶対はない!今こそ「野心」をもって、チャレンジャー精神で挑むまで。
「弱気になるな」「いざ、勝負だ」
令和5年6月5日 於 鹿島ハイツサッカーグラウンド 父母の会

掲載日 令和5年6月6日
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