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【父母の会観戦報告】IFAリーグ2部 対 常磐大高A

IFAリーグ2部 対 常磐大高A 令和5年6月24日(土)
結果 日立一高 - 常磐大高A
前半   1    -   0
後半    4     -   0 
合計    5     -   0
会場 鹿嶋市卜伝ノ郷運動公園

 インターハイ予選で中断されていたリーグ戦が今日から再開し、時折真夏の太陽が顔を出す曇り空の中、IFAリーグ7戦目となる常磐大高Aとの戦いが卜伝ノ郷にて行われた。
両校にとって3年生が何人か引退した後の新チーム体制による初戦であり、今後のリーグ戦をうらなう大事な1戦である。特に一高にはレッドカードやケガによって出場できない選手もいるので、どういう試合になるのか選手には不安があったようた。しかし、出場機会を与えられた選手にとっては、願ってもない絶好のアピールの場ともなるので、見ている者には期待と楽しみでもあった。
 一高のキックオフで試合が始まった。序盤は両校緊張のあまりボールが足につかず、細かなミスが目立った。そんな中、両校GKは大きな声で的確な指示を出し、ゲームをコントロールしていた。開始10分頃から、ようやく硬さが取れてきた一高がボールを支配し始めた。細かなパスが繋がりはじめ、セカンドボールも回収できるようになってきた。8、12、14、21分と立て続けに決定機に近い状況でのシュートチャンスがめぐってきたが、どれも決めきれなかった。先取点が取れそうで取れない展開に選手もベンチも応援にも、もどかしさが募り始めた27分、ついに待ちに待ったその時が来た。一高が右サイドでボールを奪うと左MFへパス、そのまま相手DFをかわしゴール右隅へ鮮やかなシュートを決めた。2年生による新チーム最初の得点は、今後の一高の輝かしい未来を象徴しているかのようであった。その後もチャンスをつくるも、前半は1-0で終わった。
 後半、早く追いつきたい相手は49分、左からセンターリングを上げるも一高GKがナイスキャッチを見せる。一高はチームでの意思統一がされており、攻撃でも守備でも新メンバーが充分に機能していた。そして、51分には一高が中央でボールを奪うと相手GKをかわす技ありシュートで2-0とする。その後は一高はメンバーをどんどん変えていくが、代わって入った選手はかなりの緊張の中、生き生きとはつらつにプレーしていた。67分には中央で混戦の中、相手DFを見て冷静に左サイドに振る見事なアシストからのきれいなシュートで3-0、72分には右からのクロスを芸術的なトラップ、相手を見事に交わす回転からの強烈なシュートで4-0、82分には右からのセンターリングを頭で合わせて5-0と勝負を決定づけた。ひやりとする場面もあったが経験豊かなDF陣、最後まで声を途切らすことなく見方にコーチングし続けたGK、タイミングを見計らったハイプレッシャーをかけ続けたFW、セカンドボールの回収と積極的なコートチェンジにチャレンジしたMF、全ての融合が見られた一戦であった。
 
 まずは、新チームとなった初戦をものし、2部リーグ暫定4位(勝点13)の位置に付けた。前期残り2試合、次は現在2位(勝点15)の水戸啓明との戦い、そして前期最終節は1位(勝点16)の明秀高校Bとの試合が待っている。一高の新戦力がどこまで強豪相手に臆せずプレーできるのか、3年生を中心とする今まで試合に出ていた選手がどこまでこれまでの悔しさを忘れずに試合に臨めるかが大きなポイントとなるだろう。強豪校は確かに強い。しかし、その差は紙一重である。パスの精度、当たりの強さ、シュートの正確さ、冷静さ、集中力、絶対に負けないという気持ち・・・、サッカーの勝敗に影響する全てにおいて、ほんの少しだけ強豪校の方が上なのだ。それが、最終的にはインハイ県予選で明秀に負けたような0-5のスコアーになって表れてくる。ならば、勝敗に影響するどれか一つでもいいから一高が強豪校を上回れば、勝機は必ず出てくる。県立高として有名私立校に技術面で劣るのは仕方ない、ならば、気持ちで上回るしかない!

 「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり!」

令和5年6月24日 於 鹿嶋市 卜伝ノ郷運動公園 父母の会
     

掲載日 令和5年6月24日
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