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【父母の会観戦報告】IFAリーグ2部 対 古河一B

IFAリーグ2部 対 古河一B 令和5年10月14日(土)
結果 日立一高 - 古河一B
前半   2    -  0
後半   1    -  0 
合計   3  -  0 
会場 高松緑地グラウンド

 IFAリーグ戦後期第6戦目(通算15戦目)となる古河一Bとの戦いが、爽やかな秋晴の下、秋の気配が感じられる高松緑地グラウンドで行われた。2部残留を狙う両校にとって負けられない戦いではあるが、一高にとっては来週に控える選手権予選、対第一学院戦のことを考えると是が非でも勝ち、いい流れをつくりたい大事な試合であった。

 一高のキックオフで試合が始まった。古河一はFWに超大型選手がいるため、その選手にボールを集めこぼれ球で勝負を仕掛けてくることが予想された。前半開始早々の1分、さっそく古河一の左CKであったが大型FWには合わず難を逃れた。その後も古河一は大型FWにボールを集めるため、DFからのハイボールで勝負を仕掛けてくるも、一高DFもしっかりと体を当て対応した。このDF陣の頑張りに奮起したのか、一高MF・FW陣も前半から高い位置でのプレッシャー、体を寄せてのプレーで相手からボールを奪うとすぐに縦パスで攻撃を仕掛ける早い展開を試みた。3分、一高は中央から思い切りのいいミドルシュートを放つも、古河一GKが素晴らしい反応を見せ惜しくも得点にはならなかった。しかし、今までにはあまり見られない始まってすぐのミドルシュートには、一高選手の気迫が感じられた。その後は両校とも狙うサッカーを展開しようとするも、お互いに茨城県の伝統県立高校というプライドがあり、中盤での激しいつぶし合いが続き、なかなか思うような展開ができなかった。しかし、運動量と気迫で勝る一高が徐々にリズムを作り出すと、ついに27分、左サイドの選手への右からの狙いすましたクロスがとおり、冷静にそのMFがゴール右隅にシュートを決め待望の先取点を挙げる。この得点は一高選手に余裕もたらしたが、古河一選手の闘志にも火をつけた。その後、さらに両校のぶつかり合い、競り合いは激しさを増し、32分相手と空中で交錯した一高選手が顔を負傷し途中交代を余儀なくされる。一高の魂ともいえる選手の交代により、選手もベンチも応援も全ての者が不安を抱いたが、ポジションを変更し、声を掛け合い、お互いにカバーし合うチームワークを見せた。特に一高GKの常に冷静で、全体を見渡してボールを持っていないDFにポジションを微調整させる指示には頼もしさが感じられた。どうにか前半を1-0のリードした状態で終わってほしいと願う観客が多い中、41分右からのFKに一高DFが頭で合わせ2-0と突き放す。1点目、2点目とも鮮やかなゴールシーンで一高選手の成長が感じられた。そして、前半終了。

 後半も一高、古河一とも展開するサッカーは変わらなかった。とにかく一高FW、MFの気持ちは強く、途中何度も激しくぶつかっても倒れないフィジカルの強さ、最後までボールを追いかける精神力の強さ、献身的なチームプレーは観ている者に感動を与えた。後半は耐える時間が長く、相手にボールを支配されるも決定的なチャンスをつくらせず、逆にカウンターを仕掛ける展開となった。2-0のまま時間が過ぎ、次の1点が勝敗を分ける大きな意味を持つことを知っている一高イレブンは、相手のサイド攻撃やポストプレーに対しクレバーに対応した。そして試合終了間際の90分、右サイドを流れに乗ってパスをつなぎ、最後は途中交代で入ってきた選手が落ち着いてゴール右隅へシュート。3-0と試合を決定づける。そして試合終了、終わってみれば一高のよさが結果・内容に表れた試合となった。

 これでリーグ戦、勝点19の6位に浮上した。下位チームの残り試合数とそれぞれの対戦相手を考えると、2部残留はかなり濃厚となったが、まだ決まったわけではないので決して油断はできない。

 そしていよいよ、今度の土曜日、ベスト8をかけ第一学院と戦う。
 思えば3年生が1年生の時、第一学院に惜敗し、その悔しさが今の3年生の根底に残っている。その悔しさを晴らす時が来たのだ。途中アクシデントがあっても一高の最大の強みであるクレバーさを発揮したように、第一学院との戦いでも一高の持っている全ての強みを出し、強気で臨んでもらいたい。特に今日のような一高GKの冷静な指示、一高DFの味方を励ます一言等、「声」にこだわり、「ワンチーム、ワンハート」で戦ってもらいたい。
 今日の試合を見る限り、一高は「強いチーム」成長している。それは、有名私立校のようなずば抜けた選手がいるわけではないが、ピンチをカバーし合うチームワークと強い絆があるからだろう。今日のように、つらい時こそ味方同士でチームを鼓舞する激励の言葉とリスクマネジメントする冷静で的確なGKからの指示、FWやMFの最後まで走り切る熱い気持ちとDFの絶対に失点しないという高い集中力が発揮されれば、勝つチャンスは大いにある。「心技体」が充実し、やっと「機は熟した」!
 あとは勝つのみ!!
 「サッカーでは、毎回”強いチーム”が勝つんじゃない。より強く勝利を望んだチームが勝つんだ」
 「You have to expect things of yourself before you can do them」
 一高諸君、野心を忘れず思い切り暴れてこい!

 令和5年10月14日 於 高松緑地グラウンド 父母の会
     

掲載日 令和5年10月15日
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