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【父母の会観戦報告】全国高校サッカー選手権大会茨城県大会 対 第一学院

全国高校サッカー選手権大会茨城県大会 対 第一学院 令和5年10月21日(土)
結果 日立一高   - 第一学院高
前半    0      -     2
後半    0      -     1 
合計    0      -     3

会場 ひたちなか市スポーツ広場

 秋らしい日差しが降り注ぐひたちなか市スポーツ広場にて、ベスト8をかけた第一学院との戦いが行われた。観客席にはOBや保護者等、大勢の一高サッカー部関係者が観に来ていた。試合前の円陣や整列、挨拶にはいつも以上の緊張感が漂い、いよいよ大一番が始まるのだという雰囲気が会場を包んだ。

 一高のキックオフで試合が始まった。前半の最初から両校とも中盤で激しくボールを奪い合っては、前線にパスを送るサッカーを見せる。第一は2名の大型FWにボールを集め、そこを起点に得点を狙いにきた。しかし、一高DFも必死で体を張り跳ね返すことを繰り返した。両校譲らないまま時間が経過していくが、徐々にボールへの執着心とフィジカルの強さに勝る第一がペースをつかみ始めると10分、一高は一瞬のスキをつかれてゴール右隅へシュートを決められ0-1と劣勢に立たされる。その後、一高は少しずつ固さがほぐれ緊張にも慣れ始め反撃を開始する。18分にはやや遠めだが左45度付近からのFK、20分には右からのセンターリングに頭で合わせるもゴールには及ばなかった。どうしても早い時間帯に追いつきたい一高であったが、相手の早いプレッシャーによる焦りからかパスミスが目立ち、思うような展開には持ち込めなかった。逆に精神的に優位に立った第一は、思い切りのよい縦パスを大型FWに集める作戦を継続する。そして24分、第一は左からのクロスを頭でそらしそこに走り込んだ選手がゴールを決め0-2と一高を突き放した。その後は一進一退の攻防が続くが、一高は決定機をつくれず前半終了となる。全体的に一高はおとなしいプレーが目立った前半だったので、後半はどう第一DFを崩すか、どこまで気持ちを強く高められるかがポイントとなった。

 いよいよ、運命の後半が始まった。点を取るしかない一高は後半の出だしからメンバーを入れ替えて攻撃体制で臨んだ。42分、この試合初のCKを得るが得点には繋がらなかった。46分には左からのFKに頭で合わせるも枠外に惜しくも外れる。少しずつ一高の攻撃が形を成してきたが、第一DFは球際が強く、ボールを奪っては素早く大きく蹴り返しては陣地を挽回した。両校ペースをつくれないまま時間だけが過ぎていく。選手も監督も観客も全ての者が次の1点の重みを分かっていた。すると62分、一高はメンバーチェンジとともにDFシステムを変え、勝負に出た。逆転を信じた応援の声も一段と大きく魂が込められていた。一高は68分右FK、69分左CKとチャンスをつくるものの、得点には繋がらなかった。すると、72分中央突破をした第一選手に決定的な3点目を決められる。後がなくなった一高は、その後ロングスロー等でどうにか1点を取りに行くも第一守備陣を崩せず、無念の試合終了の笛が鳴る。結果は0-3であったが、最後まで一高らしさを持ち続けた見事な戦いであった。

 これで、6名の3年生は引退となる。
 「本当によく頑張った」と褒めてあげたい。他部活動も含め、周りの友人がどんどん引退し、大学受験に向け勉強に専念している様子を見て、恐らく焦りや不安があったことだろう。それでも、大好きなサッカーに打ち込み、勝利を目指し必死に練習した時間はかけがえのない人生の宝になったはずである。この経験を、これからの人生に生かしてもらいたい。

 今まで熱心にご指導してくださった監督やコーチ、後輩諸君、マネージャーさん、そしてOBの皆様方、本当にありがとうございました。
 一高サッカー部のこれからの活躍を祈念しております。

 「A dream doesn't become reality through magic; it takes sweat,determination and hard work.」

 
令和5年10月21日 於 ひたちなか市スポーツ広場 父母の会
     

掲載日 令和5年10月22日
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