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日立一高 |
VS |
牛久A |
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前半 |
0 |
― |
0 |
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後半 |
2 |
― |
0 |
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合計 |
2 |
― |
0 |
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IFAリーグ3部総合順位5位決定戦 対牛久A戦は、秋の柔らかな日差しの下、鹿嶋市・卜伝ノ郷運動公園で行われました。水戸商業Bに大敗した3位決定戦から9日が経過。敗戦のショックを払拭し、課題をどれだけ修正できたか、そしてチームとしてどれだけ「勝つこと」にこだわってプレーできるか、様々なことが問われる大事な一戦は、13時30分に牛久のキックオフで始まりました。
互いに負けられない一戦は、序盤から両チームの攻守が激しく入れ替わる展開が繰り広げられました。日立一高は、自陣から敵陣への縦パスによる押し上げ、牛久はショートパスをつなぐ横への展開といった対照的な手法で攻撃を組み立てます。
日立一高は前半24分、25分、26分と立て続けにシュートを放ちますが、いずれもボールをミートしきれず、ゴールネットを揺らすことができません。両チームとも相手ゴール前まではボールを運ぶものの決定力を欠き、前半は0×0のまま終了しました。
陣地が入れ替わって後半開始。いきなり日立一高はピンチを迎えます。後半1分、牛久の左CK。ニアポストへのセンタリングに相手が頭で合わせたボールはゴール右隅へ。「やられた」と観客席からも悲鳴が上がりますが、間一髪のところで一高MFがヘディングでクリア。そのクリアボールを牛久の選手が再びヘディングシュート。しかし、ボールはゴールポスト左に外れ、失点を免れます。
これで目が覚めたのか、日立一高イレブンは牛久のパスワークに対し、前線から激しいプレッシャーをかけ、相手の乱れを誘います。後半4分、相手陣地での競り合いのこぼれ球を一高MFが回収すると、そのままドリブルで中央突破し、左前方にスルーパス。走り込んでいたMFがダイレクトで上げたクロスを右サイドで折り返し、最後は中央に上がった浮き球をFWが頭で叩きつけると、必死にジャンプしたGKの手に触れることなくゴール中央上部に決まりました。
先取点を上げ勢いづいた日立一高は、ピッチ全体を広く使ったサッカーを展開できるようになり、攻撃にリズムが出始めます。
一方、牛久も持ち味のショートパスをつなぐサッカーで日立一高ゴールへ迫ります。後半21分には、中央でのパス交換から右サイドへボールが渡り、再びゴール前へクロスが供給されますが、GKのナイスキャッチで難を逃れます。
試合が膠着し始めた後半23分、日立一高は2名のフレッシュな選手を投入し、勝利を引き寄せる2点目を奪いに行きます。
そして迎えた後半30分。左サイドをドリブル突破しようとした一高DFが敵陣左サイドで倒されFKのチャンスを得ます。キッカーがファーサイドへ絶妙なセンタリングを入れると、DFがヘディングで逆サイドに折り返し、先ほど倒されたDFが落ち着いてゴールに流し込んで2点目を奪います。
このゴールで精神的に優位に乗った日立一高は、攻撃の手を緩めることなく、その後も牛久ゴールに迫り続けます。相手も気持ちを切らさず、何度も日立一高ゴール前まで攻め込んできましたが、ディフェンス陣が集中力を切らさず、最後まで得点を許しませんでした。
試合はそのまま2×0でタイムアップ。新チームとしての最初の勝利を上げました。
これで今季の3部リーグ戦は全日程が終了。念願の2部昇格については上位リーグの結果待ちということになります。
リーグ戦は終了しましたが、12月3日から新人戦が始まります。選手の皆さんには、ここまでの試合内容などを振り返って、改めて課題を洗い出し、チームとして個人としてのレベルアップを図って、新人戦に望んでもらいたいと思います。一段と成長した選手の皆さんの雄姿を見られること、そして「日立一高旋風」を巻き起こしてくれることを、保護者一同期待しております。頑張ってください!