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日立一高 |
VS |
第一学院 |
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前半 |
0 |
― |
2 |
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後半 |
1 |
― |
1 |
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合計 |
1 |
― |
3 |
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令和7年度関東高校サッカー大会茨城県大会 3回戦 対第一学院戦は、鹿嶋市の卜伝ノ郷運動公園で行われました。
直前まで降っていた雨は止んだものの、雨上がりで滑りやすいピッチコンディションの中、キックオフを迎えました。
日立一はこれまでと若干フォーメーションを変えて、守備重視の布陣で臨むものの、序盤から相手に押される展開が続きます。
前半7分、第一学院の連続攻撃から、最後は右サイドからゴール前ファーサイドへのクロスをFWが蹴り込もうとしますが、わずかにゴールポスト左へと外れます。
前半20分、第一学院は中央から右サイドに展開。MFがドリブルで縦に進み、オーバーラップしてきたDFにパスを出すと、右サイドを深くえぐられ、ゴール前へラストパス。DFが一旦クリアするもこぼれ球を回収した相手MFがシュート。GKが横っ飛びでパンチングし、ゴールを割らせません。
再三にわたる第一学院の攻撃を何とか耐え凌いでいた日立一ですが、前半26分、ついに失点を許します。第一学院は右サイドからMFがドリブルでペナルティエリアに侵入すると、DF2人を振り切って、中央へグラウンダーのクロス。これをFWがダイレクトで合わせ、先制点を挙げます。
その後も、第一学院の攻撃は続き、前半37分には、日立一陣地中央での混戦から大きく、左に展開。左サイドから大きな対角のクロスを入れられると、ワンバウンドしたボールがそのままゴールに吸い込まれ2点目を奪われます。
ここまで全くチャンスらしいチャンスがなかった日立一は、前半終了間際に相手のファウルから敵陣の右サイド真ん中付近でFKを得ると、キッカーがゴール前へ高いクロスを供給しますが,GKにパンチングで跳ね返され、前半は一度もシュートまで持ち込むことができないまま終了します。
まずは一点を返したい日立一は、後半開始直後の1分、相手のファウルから得たFKからシュートまで持ち込みますが、ボールはゴールの枠外に外れます。
その後も前半同様、第一学院の攻撃が続きますが、前半と違って日立一の攻撃シーンも多くなっていきました。
後半14分、17分にも日立一は相手との競り合いからこぼれたボールを回収し、ミドルシュートを放ちますが、枠内におさめることはできません。
後半18分、日立一は前線の2人の選手を交代して、さらに攻撃の活性化を図ります。
そして、何度も攻め込まれながらも集中力を切らさずに守り続けた日立一に待望の1点が入ります。後半35分、右サイド奥でのロングスローのこぼれ球を、チームの司令塔であるMFがダイレクトで合わせた強烈なシュートがネットを揺らし、反撃の狼煙をあげます。
ここで日立一はDFを前線に入れて攻撃力を高めるパワープレーに出ます。しかし、その直後の後半40分、第一学院はセンターサークル付近から右サイドに流れたボールをMFがドリブルでゴール前まで持ち込み、強烈なシュートを放つと、ゴール左下に突き刺さり、試合を決定づける3点目を奪います。
それでも日立一は最後まで諦めることなく戦い続け、後半41分にはハーフライン右サイドから対角線のスルーパスで裏に抜け出す決定機も作りますが、得点にはつながりません。
試合はそのまま1×3で終了。目標としていたベスト4に進むことができず、悔しい結果となりましたが、相手の猛攻を耐えながら反撃に転じて1点を取り返した後半の戦いぶりは、次につながる内容でした。
これで関東大会は終了ですが、5月9日からは全国高校総体サッカー県予選がスタートし、日立一は5月27日の4回戦からの登場となります。元日本代表監督の岡田武史氏は「勝利の神様は細部に宿る」と話しています。対戦相手は未定ですが、試合までの約3週間、チーム全員でしっかりとできる限りの準備をして、チームスローガンの「一心」のサッカーで勝ち進んでほしいと思います。
「One for all All for one」 「信は力なり」









