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日立一高 |
VS |
鹿島学園 |
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前半 |
0 |
― |
1 |
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後半 |
0 |
― |
2 |
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合計 |
0 |
― |
3 |
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令和7年度全国高校総体サッカー茨城県大会準々決勝 対鹿島学園戦は、好天の下、鹿嶋市の卜伝の郷運動公園で行われました。
昨年の総体県予選の覇者であり、プリンスリーグ関東1部に所属する強豪チームを相手にどこまで戦えるか、日立一のチャレンジは11時に主審のホイッスルとともに始まりました。
この日はいつもの4バックに、チームの司令塔も加え5バックを敷いた日立一。試合開始直後から鹿学の猛攻に遭いますが、5バックが功を奏し、失点を許しません。
ボールを上下左右にテンポよく動かしながら日立一ゴールへ迫る鹿学に対し、日立一はGKを中心に我慢強く守り続けていましたが、前半33分、ついに均衡が破れます。鹿学は左サイド奥からロングスロー。一気にゴール前中央付近まで投じられたボールを一旦頭で落としたところを、FWにゴール右隅に蹴り込まれ、先取点を奪われます。
しかし、日立一は気持ちを切らすことなく、その後も鹿学の連続攻撃をしのぎ、0×1のままハーフタイムを迎えます。
日立一は早く追いつきたいところでしたが、後半開始早々、鹿学に追加点を挙げられます。後半2分、鹿学は右CKからゴール前へグランダーのパス。これを一旦右サイドに戻すと、今度はゴール前に柔らかく浮かしたクロス。これを頭でゴール右上に決められます。
その後も両サイドを起点に押し寄せる鹿学の波状攻撃を必死に耐える展開が続きました。何とか一点を返して1点差に迫りたいところでしたが、後半19分に鹿学に追加点が入ります。
鹿学のPA外からのシュートを日立一DFが好ブロック。しかし、セカンドボールを回収した鹿学FWが左サイドをえぐり、ゴール前にラストパス。これもDFがクリアしますが、フリーの鹿学FWの前に転がったボールを豪快に蹴り込まれ、0×3となります。
厳しい展開となりましたが、誰一人下を向かず、足を止めることなく相手に食らいつくと、それまでほとんど防戦一方だったのが、相手ゴール前へ攻め込むシーンも次第に見られるようになりました。
試合序盤から鹿学の猛攻を防ぐために走り回ってきたため、足をつる選手も出始めるなど、疲労もピークに達していましたが、日立一イレブンは全員で鹿学の猛攻を防ぎ、4点目は許しませんでした。
そして、ピッチサイド横の仲間やスタンドからの声援を受けて、何とか1点でも返して意地を見せようと最後の最後まであきらめることなくボールを追い続けましたが、無情にも試合終了のホイッスルが鳴り響きました。0×3。無念の準々決勝敗退となりました。
念願の準決勝への扉を開けることが叶わず、選手・スタッフとも悔しい思いでいっぱいだと思います。しかし、今大会、選手たちは試合を重ねるたびに成長した姿を見せてくれましたし、チームスローガンの「一心」のサッカーを体現してくれたと思います。
このあと、6月20日(土)からは3部リーグ戦が再開されます。この総体県予選同様、リーグ戦でもチームとして成長し続け、2部昇格を果たしてもらいたいと思います。
なお、3年生の一部は本大会をもって高校サッカーを引退します。入学以来、ここまで2年2か月の間、いろいろなことがあったと思いますが、よく頑張りました。3年生全員が揃っての試合を観ることができなくなるのは残念ですが、これまでたくさんの感動を与えてくれた3年生全員に心から拍手を送ります。本当にありがとうございました。みんなで苦楽を共にしたこのかけがえのない時間を心の糧として、これからの人生を歩んでいってください。
また、先生方、コーチやトレーナーの方々、1・2年生、マネージャーさん、そして、試合のたびに駆けつけてくださったOB・関係者の方々、これまでご指導いただき、また多方面から選手たちを支援・応援していただき、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。










