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日立一高 |
VS |
下妻第一 |
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前半 |
0 |
― |
0 |
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後半 |
1 |
― |
0 |
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合計 |
1 |
― |
0 |
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第104回全国高校サッカー選手権大会茨城県大会2回戦 対下妻第一戦は、秋晴れの下、セキショウチャレンジスタジアムで行われました。湿気こそ少ないものの9月下旬とは思えない30度近い気温の中、下妻一のキックオフで試合が始まりました。
日立一は序盤から相手陣地奥へとボールを蹴り込んで、プレッシャーを掛けていきます。
前半5分、日立一は敵陣左サイド奥のスローインの折り返しから中央へクロス。クリアされたボールを回収したDFがボックス内へフワリと浮かしたボールを入れると、MFが胸でトラップしてボレーシュートを放ちますが、GKにキャッチされます。
その後は両校とも縦への展開を中心に攻撃を組み立てますが、フィニッシュまで持ち込むことができません。
前半26分、日立一はショートパスをつなぎ、最後は左サイド奥からゴール前へグラウンダーのクロス。相手DFがクリアしたボールを、後方から走り込んだMFがダイレクトでシュートを放ちますが、ボールはゴール右へと逸れます。
前半41分、日立一はFWが敵陣右奥でボールをキープ。後方にパスを出すとDFがゴール前へハイボールのクロス。FWが相手DFと競り合い、こぼれたボールを振り向きざまにシュートを放ちますが、ボールはゴールバーを叩くもののゴールラインを割ることはできません。
前半終了間際にもピッチ中央付近でのFKを得ると、ゴール前へのロングパスにDFが頭で合わせますが、枠内をとらえることはできず、モヤモヤ感の残ったまま前半が終了します。
後半開始早々、日立一はMFがミドルシュートを放つなど果敢に攻撃を仕掛けます。
すると後半2分、右サイドのDFからゴール前ファーサイドへ高いボールのクロス。MFがヘディングでゴール前に折り返すと、相手DFより先に日立一MFがボールに触り、そのまま左足を振り抜くとボールは右サイドネットを揺らしました。待望の先取点にベンチや応援席から大歓声が沸き上がります。
早く追加点を奪って試合を優位に進めたい日立一は、その後も左SBが切れ味鋭いドリブルでサイドをえぐってのクロスや、MFのミドルシュートなど、何度もゴールへ迫りますが得点を挙げることはできませんでした。試合はそのまま1×0で終了。虎の子の一点を守り切った日立一が3回戦に駒を進めました。
どの大会でも初戦の入り方・戦い方は難しいものですが、改めてそのことを感じさせられた試合でした。しかし、決勝点を奪った1年生の活躍や、チーム全員での出足の早いディフェンスなど、良いプレーも随所に見られ、次の試合に向けて良い流れを作ることができたと思います。
スタンドの部員も選手たちを鼓舞し続けてくれました。ピッチに立つ選手には、試合に出られない部員のためにも、チームの代表であるという矜持と責任をもって、全力でプレーしてもらいたいと思います。
3回戦の相手は水戸桜ノ牧高校になります。これまでもしのぎを削り合ってきた好敵手ですが、ぜひチーム全員で「一心」のサッカーをやり切って、勝利をつかみ取ってください。






